1990年、新京極六角を東に入ったところに、3階建てのビルを建て、1階に和食店をOPENさせるためのデザインのご依頼をいただきました。建て替え前も同じところで飲食店をされていて、世代交代でお父様が厨房に入り、息子様が店の顔となる計画から始まりました。
場所がら大勢の人々が店前を行きかいますが、少しアップグレードの店として透明ガラスのオートドアを1枚のフィルターとして、それを抜け、少しのアプローチを配し、セミオープンの店としました。インテリアは黒をベースに、テーブル、壁等各エレメントを独立させ、照明は直接見えないようデザインしました。
当初はこのエリアにこの店構えはめずらしく、わかりにくい、入りづらいという声が上がっていましたが、味、サービス等顧客の獲得に努力され、徐々に安定されたと記憶しております。その後、永山祐子氏により、外装の改装がされ、今も変わりなく営業されております。
魚棚とは、京都の東西の通りの名前「せったちゃらちゃらうお(魚)のたな(棚)」より名付けられました。
杉木源三