1994年、軌跡(2)でご紹介した「うふふ」のワンフロア下に、うふふの姉妹店を作るデザインの依頼をうけました。
うふふも年を重ね、客層も高い年齢層となりました。そこでカジュアルで食事の内容もワイン中心の、洋のメニューを増やした若い層をターゲットとしたお店をデザインすることになり、名前もビストロのBisを加えた「うふふBis」となりました。
ソフト面は以上のような内容でしたが、ハード面ではローコストが条件となっていました。そこで、空間をスケルトンに戻し、床、壁を当時よく使われていた、OSBというパネルを使い、天井はスケルトン、テーブル類は積層の集成材を使うことで、素材をシンプルにし、ローコストをはかりました。上階のうふふとは違った、オープンでカジュアルな和のお店に仕上がったと思います。
現在「うふふBis」は、場所、形態を変えて営業されています。こちらもデザインさせていただきました。
杉木源三